予防接種後副反応報告631件/08年度  PDF

予防接種後副反応報告631件/08年度

 厚生労働省はこのほど2008年度(08年4月1日−09年3月31日)の予防接種後副反応報告の集計報告書を公表した。報告された副反応件数は631件(症例数555例)で、DT(ジフテリア・破傷風混合)を含むDPT(ジフテリア・百日咳・破傷風混合)が299件、BCGが148件、MR(麻しん・風しん混合)が98件など。08年度の定期予防接種の被接種者数は計2903万3273人だった。

 同報告の対象となるのは▽DPT▽DT▽麻しん▽風しん▽MR▽日本脳炎▽ポリオ▽BCG▽インフルエンザ─などの定期接種として実施された予防接種で、任意の予防接種は報告の対象外となっている。副反応報告数は、麻しんが0件、風しん1件、日本脳炎11件、ポリオ15件、インフルエンザ59件となった。

 DPT、DTワクチンで報告があった副反応件数299件のうち、接種局所の肘を超えた異常腫脹が154件で最も多かった。このほかアナフィラキシーが2件、蕁麻疹が4件、39度以上の発熱が27件、全身の発疹19件、発熱を伴うけいれんが1件などだった。日本脳炎ワクチンでは、副反応報告11件のうちADEMあるいはその疑い例が3件報告されている。

 ポリオでは副反応件数15件のうち、麻痺(四肢麻痺)例が6件、このほかの異常反応3件、基準外報告(全身反応)6件となった。麻痺例では、免疫不全のない0歳児3例、1歳児3例の計6例で、免疫不全のある例はなかった。(8/24MEDIFAXより)

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