予防接種副反応、06年度に443件/厚労省報告書  PDF

予防接種副反応、06年度に443件/厚労省報告書

 国内で2006年度1年間にBCGなどの予防接種を受けた後に発生した副反応は443件だったことが、厚生労働省がまとめた「予防接種後副反応報告書」で分かった。接種者総数2325万3448人に対する発生率は0.002%で、これまでの集計報告と大きな変化はなかった。

 報告集計は1994年の予防接種法改正以来実施している。対象は、同法に基づく定期接種として実施されたDPT(ジフテリア・百日咳・破傷風混合)、DT (ジフテリア・破傷風混合)、麻しん、風しん、MR (風しん・麻しん混合)、日本脳炎、ポリオ、BCG、 インフルエンザの9種類で、予防接種後一定期間内に発熱やけいれん、発疹などの副反応があった症例報告を集計した。

 報告をワクチン別にみると、DPT・DT185件(接種者500万5141人)、BCG106件(同97万8075人)、MR100件(同193万7568人)、インフルエンザ26件(同1306万4354人)、麻しん9件(同1万1300人)、ポリオ同(同205万4380人)など。ポリオワクチンでは、7カ月の男児が接種翌日に多呼吸などを訴え救急外来を受診、心不全が急速に進行して死亡したとの報告があった。

 報告は、予防接種との因果関係の有無に関係なく、予防接種後の健康上の変化に関する報告を単純に集計したもので、発生率の確定はできないが、厚労省は「副反応発生の目安として参考にしてほしい」としている。(1/16MEDIFAXより)

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