亀岡市・船井医師会と懇談  PDF

亀岡市・船井医師会と懇談

4月13日 ガレリアかめおか

体験事例もとに患者トラブルで意見交換

 協会は4月13日、亀岡市・船井医師会との懇談会を開催。地区から12人、協会から10人が出席。亀岡市医師会・加藤啓一郎副会長の司会で進行した。

 開会に際し亀岡市医師会・飯野茂会長から「政治も混とんとしており、世界を取り巻く情勢も非常に複雑になっている。TPPについてはよくわからないので、本日は勉強させていただきたい。また、地区が体験した事例から、クレーマーへの対応についても意見を伺いたい」とあいさつ。続いて協会の関理事長からあいさつの後、各部会の担当副理事長・理事から部会の活動について報告を行った。その後、関理事長から「韓米FTAに学ぶTPPの問題」について、垣田副理事長から「三党合意の結果成立した社会保障制度改革推進法の問題」「開業医医療の今後の方向性」について説明した。協会からの情報提供についての質疑応答の後、地区からのテーマである「クレーマーへの対応」について、実際にあった事例をもとに意見交換を行った。

 質疑応答では、個別指導や未収金回収にあたっての善管注意義務について質問があった。これに対し、協会は、「普通に診療していれば個別指導について恐れることはない」「診療所に善管注意義務を果たせと言われても難しい。一部負担金は必ず徴収しないといけないので、協会も重大な問題と認識している。対策を考えるにあたり会員のご意見をいただければありがたい」と回答した。

 また、意見交換では、地区から、クレーマー患者が診療所で職員に罵詈雑言を浴びせ、翌日には医師会事務所を来訪した事例が紹介され、このような場合の対応について意見を求められた。「今回の患者のような理屈の通じない相手への対応はどうすればよいのか、またどこに相談すればよいのかわからないので教えていただきたい」との質問に対し、協会は、「このような患者対応は一般論ではなく個別対応になるが、いつでも協会に相談していただけばよい。また、最寄りの警察にも相談しておくことを勧める」と回答した。

 最後に船井医師会の佐野求会長が閉会あいさつを行い、「各部会の情報提供から、いつもながら協会はきめ細かい点で開業医をバックアップしていただいていると心強く思う。TPPについてもだが、何でもかんでも規制緩和すればよいというマスコミ報道には疑問を感じる。国民皆保険の崩壊だけは避けたいと思うので、参議院選挙で医系議員をできるだけ多く政治の場に送り出す必要を感じる」と述べた。

22人が出席して開かれた亀岡市・船井医師会との懇談会
22人が出席して開かれた亀岡市・船井医師会との懇談会

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