主張/開業医支える身近な存在に 入会したい保険医協会目指して  PDF

主張/開業医支える身近な存在に 入会したい保険医協会目指して

 保険医協会の会員数は1996年の2718人をピークに、現在は2428人で290人の減少となっている。その原因は、勤務医会員の減少、医師の高齢化で廃院、死亡。そして問題なのは、地区医師会未入会会員の増加である。保険医協会の入会は地区医師会入会が前提である。地域医療を支え守る観点からも地区医師会の活動は大変重要で、協会としても地区医師会未入会の医師には、引き続き地区への入会をお勧めしつつ協会入会をお願いしていきたい。
 今、協会は会員増強に努めている。その一環として「入会してよかった、楽しい保険医協会」を目指している。例えば、「困ったときの保険医協会」。医事紛争、医療事故などのサポートを行っている。顧問弁護士、協会理事者らによる相談がある。1968年には、全国初となる「医師賠償責任保険」を導入した。協会に持ち込まれた相談は現在までに2000件を超える。1990年代半ばからは、紛争対応だけでなく、紛争予防に関しても会員への啓発活動を行ってきた。昨年は医療安全対策開始から55周年を記念して、『医事紛争事例集−医師が選んだ55事例』を発刊したところ、好評を得、400冊以上の注文をいただいた。また、書籍の『事例で見る医療安全対策の心得』や「医療安全を身につけるために−医療安全研修でDVD」の普及にも努めた。
 楽しい企画では「ジャズを楽しむ会」がある。これは、年1回の開催で、ライブハウスでプロのミュージシャンの音楽を聴く会である。プロの演奏の後は、各自楽器を持ち寄り、セッションが始まる。日頃の練習の成果が発揮できる楽しい場となる。その他、「ワイン講座」「日本酒講座」「文化ハイキング」「京響サロンコンサート」等の企画がある。「ワイン講座」も今年で第4回目となり、参加者も年々増えている。この会の主意はワインの勉強だけでなく、美味しいワインと美味しい料理のマリアージュを楽しみながら、会員相互の親睦が持てることにある。興味のある方には、ぜひご参加いただきたい。

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