中医協委員、人選は政策重視/長妻厚労相
中医協の診療側委員7人中6人が、10月1日で任期満了を迎えた。任期満了を迎えた診療側委員は、竹嶋康弘・日本医師会副会長、邉見公雄・全国公私病院連盟副会長、山本信夫・日本薬剤師会副会長(以上2期目満了)、中川俊男・日医常任理事、藤原淳・日医常任理事、西澤寛俊・全日本病院協会長(以上1期目満了)。
現行ルールでは最長3期6年まで再任が可能だが、政権与党となった民主党幹部が中医協改革として委員構成に疑義を示しており、長妻昭厚生労働相がどのような判断を下すのか、関係者の注目を集めている。
長妻昭厚生労働相は9月28日の政務三役会議で、任期満了となる中医協委員について、医療担当の足立信也政務官に人事案件の素案を作成するよう指示を出した。足立政務官は診療側委員について「大学病院や民間病院の代表がいた方がいいと思う」と述べ、現在の中医協には病院の声が十分に反映されていないとして、委員構成を見直す考えを示唆した。さらに長妻厚労相は10月6日の閣議後の会見で、中医協委員の人事について「支持政党までは考慮するつもりはないが、政策に関する考え方を考慮に入れていく」とし、与党の政策との整合性を重視する意向を示した。決定時期については「週2回とか頻繁に開く時期がやってくる。その時期までには決めなくてはいけないと思っている」とした。(10/7、9/29、9/18MEDIFAXより)