世界の子どもにワクチンを エコキャップ運動はじめる
京都小児科医会とコラボ企画
普通ならゴミとして捨てられてしまうペットボトルのキャップを集めて、リサイクル業者に売却し、その売却益を「NPO法人世界の子どもにワクチンを日本委員会(JCV)」に寄付し、ミャンマーなどの国へ、ポリオワクチンを届ける善意の取り組み「エコキャップ運動」が広がっている。
キャップはゴミに混ぜると、焼却処分され、400個で3150gのCO2が発生するが、リサイクルすることによって、CO2発生の抑制となり、地球温暖化対策にもなる。
キャップ800個で20円(ポリオワクチン1人分)という、手間も時間などもかかる取り組みではあるが、世界にはワクチンがないために命を落とす子どもがいるということを、多くの人に知ってもらう目的で、まずは、ワクチン接種に密接に関わり、子どもたちが多く来院する小児科の医療機関で取り組んでいただきたく、京都小児科医会の協力を得て、このたび実施した。小児科で取り組むということで、回収容器も可愛らしく工夫し、「エコペンギン」と名付け、京都府内の共同作業所に製作を依頼した。さっそく、協会にはキャップが続々と届いている(キャップだけでなく、募金も受付ている)。
この取り組みについて、京都新聞が取材に訪れ、6月24日付で紹介された。小児科医会・竹内会長は取材で、「患者の関心は高い。一度にためて持ってくる人もいる」と話している。また、新聞報道を見た市民や協力医療機関を訪れた方からの支援も広がっている。
キャップの送付について 集まったキャップは、協会にご送付下さい。送料については、カンパとしてご負担いただけると幸いですが、着払いでも受付ています。特に期限は設けていません。また、共済関係会社である三井生命もエコキャップ運動に取り組んでいるので、懇意の営業員がいれば、小児科医会として取り組んでいるものについて、委託してもらうことも可能です。
京都新聞のインタビューを受ける京都小児科医会・竹内宏一会長
エコペンギンにキャップを入れている男の子(医療法人 竹内小児科医院にて)
エコペンギンと呼びかけポスター