一般保険料率、現行通りの見通し/船員保険
全国健康保険協会の船員保険協議会(委員長=岩村正彦・東京大大学院教授)は10月28日、2011年度の一般保険料率について、疾病保険料率(現行9.25%)と災害保健福祉保険料率(同1.4%)を現行通りとし、介護保険料率を引き上げる方向で検討を進めることを了承した。今後、一般保険料率については議論の上で正式決定するほか、介護保険料率については確定的な料率を示す見通し。
同協会は、疾病保険部門については「収入は一定の減少が予想されるものの、予備費相当額程度の準備金の取り崩しにより収支均衡が保てる」とした。また、災害保健福祉保険部門については「相当程度の黒字が見込まれるものの流動的な要素が大きく注視が必要」とした。一方、介護保険料率は「総報酬額と介護納付金の額により機械的に算出されることとなるため、変更を行う必要がある」として、1.55%(現行1.47%)を暫定的に示した。
●09年度決算は28億円の黒字
協議会は09年度単年度収支決算を了承した。収入652億円、支出624億円で、単年度収支は28億円の黒字。部門別では疾病部門で12億円の黒字、年金部門で6億円の赤字、失業部門で14億円の黒字などとなった。(10/29MEDIFAXより)