一般・療養の基準病床数、現状と大きな開き/医療計画で厚労省
厚生労働省は2月26日の社会保障審議会・医療部会で、都道府県医療計画で定めた一般・療養病床の基準病床数を上回っている医療圏が約8割となっていると報告した。全体では一般・療養病床の基準病床数に対し、既存病床が約17万床上回っていた。厚労省は「病床数の地域偏在がうかがえる」(医政局指導課)としている。
医療計画は奈良を除く46都道府県で策定済み。一般・療養病床の基準病床数に対し、病床数が「過剰」なのは全国348医療圏のうち271圏域、「非過剰」は77 圏域だった。基準病床数計109万7068床に対し、既存病床数は126万5756床だった。
精神病床数は基準病床31万1326床に対し、既存病床が35万661床、結核病床は基準7182床に対し、既存1万325床で、いずれも既存病床数が基準病床数を上回っていた。一方、感染症病床は基準187床に対し既存1724床で、基準病床数より現状が下回っていた。 同日はこのほか、4疾病5事業の医療連携体制を担う医療機関の名称記載の状況などを報告した。(2/27MEDI FAXより)