ワクチン在庫「引き取り難しい」/新型インフルで長妻厚労相
医療機関が抱える新型インフルエンザワクチンの在庫について、長妻昭厚生労働相は4月7日の衆院厚生労働委員会で、国で引き取ることは困難との考えを示した。大村秀章氏(自民)の質問に答えた。
自民党のワクチン政策に関する議員連盟は3月、新型インフルエンザワクチンの余剰在庫を国が買い取ることを求める要望書を厚労省に提出している。長妻厚労相は「医療機関の在庫は、卸業者のように流通を前提とした品質管理が行われているか確認できない」と指摘。一定の条件を満たした場合には、受託医療機関の間でワクチンの融通を認めていると説明し、理解を求めた。
厚労省の井康行医薬食品局長も「秋以降、必要になった時に使っていただきたい」としたが、大村氏は「今の在庫の量からして、そういった対応でことが済むとは思わない。秋以降は季節性と新型を混合することになり、再び流行した場合でも不要になる」と述べた。(4/8MEDIFAXより)