レセプト点検効果額、目標値上回る/社保庁・社会保険事業運営評議会
社会保険庁の社会保険事業運営評議会が10月27日に開かれ、2007年度事業実績報告書案の報告を受けた。社保庁は近く同報告書を厚生労働省に提出する。
報告書案によると、政管健保のレセプト点検調査による医療費適正化に数値目標を掲げて取り組んだ結果、被保険者1人当たりレセプト点検効果額は外傷以外の受診による内容点検で928円となり、目標値の806円を122円上回った。社保庁は、保険医療機関単位に3カ月程度の連続した複数月のレセプトを抽出して行う総覧点検を継続して行ったことで、過誤調整の件数が増加したことなどが要因と指摘した。
ただ、外傷などによる受診のレセプトを対象とする外傷点検については、交通事故などによる疾病が減少傾向にあったことなどにより、07年度の点検効果は目標値を55円下回る409円にとどまった。
船員保険については、内容点検の点検効果は目標値を138円上回る1311円だった。外傷点検は788円で、目標値を80円下回った。(10/28MEDIFAXより)