リレンザ、異常行動の注意喚起徹底指示/厚労省  PDF

リレンザ、異常行動の注意喚起徹底指示/厚労省

 厚生労働省医薬食品局安全対策課は1月29日付の課長通知で、インフルエンザ治療薬「リレンザ」(グラクソ・スミスクライン)について、医療機関に対して異常行動発現に関する注意喚起を徹底するよう企業に指示した。その結果を報告することも求めた。

 通知は、インフルエンザ治療薬「タミフル」の耐性ウイルス拡大でリレンザの処方増が予想されることに対応したもので、使用上注意の「重要な基本的注意」に2007年12月に追記した異常行動に関する事項に注意を喚起するよう求めた。

 重要な基本的注意では「因果関係は不明だが、服用後に異常行動などの精神神経症状を発現した例がある」と記載。その上で小児や未成年者への使用に当たって、(1)異常行動発現の恐れがある、(2)自宅で療養する場合に、少なくとも2日間、保護者などが小児・未成年者が1人にならないよう配慮する─の2点について患者や家族に説明するよう求めている。

 同剤の処方を受けた10代の患者の転落死の報告が27日付で企業からあったことも示した。服用の有無などの詳細は不明。

 リレンザとともに処方が増える可能性もある「シンメトレル」(ノバルティスファーマ)とその後発医薬品についても注意喚起の徹底を指示。タミフルは、インフルエンザの流行拡大を理由に注意喚起の徹底を求めた。(1/30MEDIFAXより)

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