リハビリ充実3加算、算定は1割/回復期リハ協
全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会の会員病院(822病院)のうち、回復期リハビリテーションの充実度を示す「重症患者回復病棟加算」「休日リハビリテーション提供体制加算」「リハビリテーション充実加算」のすべてを算定できている病院は90病院、10.9%にとどまっていることが分かった。「365日、毎日6単位以上のリハビリ提供」の難しさがあらためて示された格好だ。石川誠会長(初台リハビリテーション病院理事長)は、メディファクスの取材に「休日加算と充実加算の算定が1割程度とまだ少ない。回復期リハビリ全体の底上げには重要な評価項目だけに、継続して体制の充実を求めていく」と語った。
回復期リハビリ病棟の質の評価は2008年度改定で試行導入され、10年度改定では、新たな質の充実が求められる内容となった。リハビリ充実の指標としては、「回復期リハビリテーション病棟入院料1」を算定している施設で新規入院患者のうち2割以上が重症の患者の場合算定できる重症患者回復病棟加算と、入院料1あるいは2の算定病院で、休日を含め週7日間リハビリを提供できる体制を評価する休日リハビリ提供体制加算、回復期リハビリを要する状態の患者に対して1人1日当たり6単位以上のリハビリの提供を評価するリハビリテーション充実加算の合計3項目がある。
5月1日時点の算定状況を見ると、会員病院822病院のうち、入院料1(1720点)の算定が730病院(88.8%)、入院料2の算定が92病院(11.2%)となっている。入院料1の算定病院で、重症患者回復病棟加算の算定ができているのは489病院で、入院料1算定病院の7割弱。同入院料1の算定病院で休日リハビリ提供体制加算の算定は227病院(入院料1算定病院の31.1%)、リハビリ充実加算の算定が112病院(同
15.3%)。リハビリ充実の指標3項目をすべて算定できたのは90病院(入院料1算定病院の12.3%、全体の10.9%)という狭き門になっている。(8/11MEDIFAXより)