リスク回避で手術延期、急性期病院で混乱/計画停電の影響  PDF

リスク回避で手術延期、急性期病院で混乱/計画停電の影響

 東日本大震災に伴う東京電力の計画停電によって、心臓疾患や脳卒中などの手術件数の多い超急性期病院が予定手術を自粛するなど混乱を来している。日本病院会の堺常雄会長と全日本病院協会の西澤寛俊会長は3月28日、取材に対して「計画停電が医療機関に大きな負担を与えていることは十分認識している。四病院団体協議会として行政などに対応を求めていくことで合意している」と話している。

 神奈川県川崎市の社会医療法人財団石心会川崎幸病院(203床)の石井暎禧院長・理事長は3月28日、本紙に対して「当院は救急車の搬送件数が年間6000件弱の実績がある。計画停電には臨床実績が一切、考慮されておらず、地域医療を無視した“無計画停電”と言わざるを得ない」と苦悩をにじませた。(3/29MEDIFAXより)

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