ランニングを始めてみませんか!
協会は「ランニング教室」を3月30日に実施。当日は、あいにくの雨天となり、協会会議室にて大阪教育大学非常勤講師の佐藤光子氏を講師に、初心者がランニングを始めるにあたっての講義を聞き、実際に体を動かしてアドバイスを受けた。
佐藤氏はランニングをするんだと大上段に構えると続かないもの。まずは、エレベーターを使わずに階段で上り下りするとか、歩ける距離なら歩いてみるといった、普段の生活から運動することを心がけるよう述べた。
その昔「東海道五十三次は歩いて2週間」だったそうだが、換算すると一日に約40�になり、その時代の人たちはフルマラソンの距離を1日のうちに歩いていたことを紹介。移動に便利なものを使わずに自ら動くことを含めて、週3〜4回は何らかの運動を継続するのが、第一歩だとアドバイスした。
次の段階は、歩くことを含めて、1時間ほど自分のペースで走ることとし、自分のペースは「汗は滲むけれど流れない」「息は切れない」が目安で、心拍数がそれほど上がっていなくても、心臓の拍動はかなり強くなっていると解説。中等度の運動で心臓が全身に送り出す血液の量はピークに達していると述べた。
また、ランニングでのエネルギー消費量は、運動の強度よりも走った距離に比例しており、こうしたことからも自分のペースで時間をかけて長い距離を走ることは理に適っていると説明した。