ポリオ不活化ワクチン開発を/厚労省、メーカーに依頼  PDF

ポリオ不活化ワクチン開発を/厚労省、メーカーに依頼

 厚生労働省の足立信也政務官は4月8日、国内の混合不活化ポリオワクチン開発メーカー4社に対して、沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン(DPTワクチン)と不活化ポリオワクチン(IPV)の混合ワクチンの薬事承認取得と供給のため、開発促進を依頼した。

 日本では現在、生ワクチンによるポリオの予防接種が行われているが、まれに予防接種の副反応で麻痺症状を引き起こしたり、接種をした人から排出されたウイルスによる2次感染などの可能性がある。一方、不活化ワクチンには、ワクチン関連麻痺や周囲への感染を起こさないという特徴がある。

 2009年には神戸市在住の男児(9カ月)が、ポリオワクチン集団接種を体調不良で受けなかったにもかかわらず、ワクチン由来のポリオウイルスに感染した事例が起きている。(4/12MEDIFAXより)

ページの先頭へ