フリーターら介護業務未経験者の雇用を助成/厚労省、年50万円まで  PDF

フリーターら介護業務未経験者の雇用を助成/
厚労省、年50万円まで

 厚生労働省は12月1日から、介護関係業務の未経験者を雇用する介護事業者を助成する「介護未経験者確保等助成金」(介護人材確保職場定着助成金の未経験者対策) を開始した。介護業務未経験の「年長フリーター」らを雇用した場合、対象労働者1人につき、1年間で50万円(6カ月ごと25万円) まで助成する。

 同制度は2009年度予算概算要求に計上されていたが、政府・与党がまとめた追加経済対策に介護従事者対策が盛り込まれたことを受け、08年度の一次補正予算で前倒しして実施することになった。介護人材不足の解消のために、介護業務未経験者も積極的に雇用して定着させることが狙いだ。

 対象となる介護従事者は、介護関係以外の前職を辞めて求職中の人や、年長フリーター、主婦などで、これまで介護業務に従事したことのある人や満65歳以上の人、新規学卒者は除く。事業者側は計3人まで助成を受けることができる。

 助成金は、雇い入れ日から1年以上継続して雇用することが確実と認められる介護事業者に対して支払われる。支給対象となる介護事業者は、雇用管理の改善を担当する「介護労働者雇用管理責任者」を置く必要があるほか、雇い入れ日の前日の6カ月前から支給申請までに、雇用保険被保険者を事業者都合で解雇していないことなどが条件となる。

 支給を希望する介護事業者は、雇い入れ日から6カ月を満了した日の翌日から起算して1カ月の間に都道府県労働局に申請する。このため、支給は最短でも09年6月以降となる見通し。厚労省は「労働者を雇い入れて直ちに支給されるものではない」と注意を促している。(12/3MEDIFAXより)

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