パートでの再就職希望が5割/厚労省、看護職員対象に調査  PDF

パートでの再就職希望が5割/厚労省、看護職員対象に調査

 看護職員(看護師、准看護師、保健師、助産師)として再就職を考えている人は、正社員(正規職員)よりもパート・アルバイトの雇用形態を希望する傾向にあることが、厚生労働省が3月31日に発表した看護職員の就業状況などに関する実態調査結果で分かった。

 調査は、看護職員の就業や離職の状況などを調べ、職員確保対策に向けた課題を把握するために2010年8月から11年1月まで実施。各都道府県を通じて看護師等学校養成所に依頼し、看護職員免許を持つ卒業生にアンケートを行った。免許を所有していながら就業していない人も対象に入れたのは初めてで、対象数3万9134人のうち2万388人から有効回答を得た。看護職員として就業している人は全体の約85%の1万7384人。一方、看護職員として就業していない人(看護職員以外の仕事をしている人、未就業者の総数)は3004人だった。

 看護職員として就業していない3004人のうち、看護職員として再就職を希望したのは36.1%(1085人)で、希望する雇用形態は「パート・アルバイト」が48.0%と「正社員」の30.4%を大きく上回った。

 「短時間正社員」(18.8%)が3番目に高く、短時間勤務を希望する人の割合が全体の6割を超えた。医政局看護課は「再就職を可能にするため多様な勤務形態の導入が必要」と分析。パート・アルバイトの割合が最も高い理由について「家族を抱えていることがあるのではないか」とした。

 また、看護職員として再就職したいと回答した人が、再就職に必要な支援、活用したい制度として挙げたのは、「時間外労働の免除」(49.5%)、「休日労働の免除」(44.9%)、「短時間勤務」(44.9%)の順だった。(4/1MEDIFAXより)

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