バイオ燃料が主要因/食料危機で世銀報告と英紙
7月4日付の英紙ガーディアンは、食料価格の高騰の主要因がバイオ燃料の生産拡大にあるとする世界銀行の内部報告書を報じた。
報告書はバイオ燃料による価格高騰への影響は少ないとする米政府の主張と相反しており、同紙によると、2008年4月にまとめた報告書について世銀は米ブッシュ政権に配慮、これまで公表してこなかったという。
報告書は「02年から08年2月までに世界の食料価格は1.4倍に上昇した」と指摘。大きな要因がバイオ燃料にあり、肥料やエネルギー価格のアップ、中国やインドなど途上国の経済発展がもたらした影響は「主要なものではない」と結論づけている。【ロンドン7月4日共同】