チラーヂン代替品、4月8日から出荷/あすか製薬
あすか製薬は4月8日から、後発医薬品外資のサンドが甲状腺ホルモン製剤「チラーヂン」の代替品として緊急輸入した「レボチロキシンNa錠50μg『サンド』」を出荷すると発表した。サンドが輸入したのは86万800錠。今後5週間以内に国内での月間使用数量に相当する約5000万錠を確保する。
東日本大震災であすか製薬は、チラーヂンを製造するいわき工場が被災。安定供給に不安が生じていることから、厚生労働省が代替品の輸入をサンドに要請した。あすか製薬が販売し、武田薬品工業が流通を担う。
いわき工場の生産体制についてあすか製薬は、医療現場で使用されているチラーヂンの大部分を占める「チラーヂンS錠50」を最優先にして生産・出荷を再開させている。4月下旬には通常の生産体制に復帰できるよう計画を進めるという。一部が稼働しているいわき工場からの出荷と緊急輸入品、委託製造を合わせることで、4月中旬に通常の出荷量を目指す。(4/8MEDIFAXより)