シリーズ(3) データでみる医療 1施設当たり医療費と施設数推移  PDF

シリーズ(3) データでみる医療 1施設当たり医療費と施設数推移

 2000年度からの主要科目ごとの診療所1施設あたりの医療費推移(「医療費の動向」より)を見ると、00年度と14年度比較で下回っているのは小児科(4・8%減)と皮膚科(3・0%減)。逆に上回っているのは、産婦人科(21・6%増)、耳鼻咽喉科(10・7%増)内科(10・4%増)整形外科(7・9%増)、眼科(5・9%増)、外科(1・8%増)となっている。

 変動で目を引くのは、小泉内閣における2・7%マイナスの診療報酬改定による02年度の急降下で、06年のマイナス3・16%改定よりも影響が色濃くでている。

 その中で産婦人科の特異な上昇傾向も目を引く。これは施設数の減少傾向と無関係ではあるまい。

 厚労省が15年11月19日に発表した2014年医療施設(静態・動態)調査・病院報告では、産婦人科や産科がある病院は14年10月時点で、前年から14施設減って1361施設となり、24年連続の減少。小児科も24施設減の2656施設で、21年連続の減少とある。診療所に関しては3年前との比較で、小児科は878増の20872施設と持ち直してきつつあるが、産婦人科は150減の3469施設と減少が止まっていない。

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