サービス公表制度、手数料の廃止案/介護保険部会で厚労省
厚生労働省は9月24日の社会保障審議会・介護保険部会(部会長=山崎泰彦・神奈川県立保健福祉大保健福祉学部教授)に、介護サービス情報の公表と手数料負担を介護事業者に義務付けている「介護サービス情報公表制度」について、手数料の廃止などを盛り込んだ見直しの方向性案を提示した。介護保険法の改正を経て、2012年度からの実施を予定している。
厚労省が示した見直しの方向性案によると、情報の公表手数料と調査にかかる手数料を廃止するとともに、1年に1回の実施を義務付けていた調査は、都道府県が必要と判断した場合にのみ行うこととする。虚偽報告などについては現行制度と同様の扱いで、事業者が是正命令に従わない場合、指定の取り消しや停止などの対応となる。
厚労省がこの日の会合に示した調査結果によると、介護サービス利用者やその家族9969人の約8割が「介護サービス情報の公表」のホームページを「知らない」と回答。「知っている」と回答した1437人のうち、実際に活用した人は3割にも満たなかった。(9/27MEDIFAXより)