サロンコンサートを府庁正庁で堪能  PDF

サロンコンサートを府庁正庁で堪能

 2月26日の午後には、京響メンバーによるサロンコンサートを京都府庁の旧本館正庁にて開催。23人が参加した。

 当日は北風とともに小雪が舞う気候となったが、午後のひとときを音楽で楽しんだ。

 今回は、「古典派の巨匠の名曲を聴く」と題し、バイオリン:田村安祐美、前智子、ビオラ:金本洋子、チェロ:日野俊介、による弦楽合奏で、楽曲の解説を交えながら古典派の名曲を披露。

 18世紀の半ばを過ぎると、通奏低音をはじめとするバロック時代の音楽様式から脱却し、新たなスタイルの音楽が確立されようとした。古典派と呼ばれるこの時期に巨匠が現れた。今回の演奏は、巨匠の一人モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークより第一楽章にはじまり、弦楽四重奏の形式を確立したともいえるハイドンの弦楽四重奏曲・皇帝より第二楽章を聴いた。またモーツァルトの「ディベルティメント」は当時の貴族の社交の場で演奏された楽曲で、軽快な響きが快い。

 続くシュレーダー「アイネ・クライネ・ラッハムジーク」では、モーツァルトの原曲をベースに、幾多もの親しみある巨匠たちの有名なフレーズが登場。楽しい楽曲に拍手喝采。

 最後はベートーヴェンの弦楽四重奏曲・第4番より第一楽章を演奏。楽聖の重厚な響きに聴衆は魅了された。

府庁で名曲をきく

ページの先頭へ