クーポン受診率、09年は20%程度/対策推進協議会
厚労省は2009年度から、女性特有のがん検診推進事業として、対象年齢の女性に子宮頸がん・乳がん検診の無料クーポン配布事業を行っており、10月6日の厚生労働省の「がん対策推進協議会」(会長=垣添忠生・日本対がん協会長)で、09年の同事業実施状況を報告した。
報告によると、子宮頸がんの無料クーポン券の配布対象者(20、25、30、35、40歳)は406万181人で、クーポンの利用率は21.7%。対象年齢が上がるごとに利用率も高かった。乳がんについては、対象者(40、45、50、55、60歳)は435万7223人で、利用率は24.1%。40歳と60歳で利用率が高かった。
垣添会長は「無料クーポンを配っているのに、20%程度なのはなぜなのか」と指摘。厚労省は「09年度は補正予算事業で、市町村の実施は9月以降が多かった。自治体によっては4月から検診を行っている。すでに検診を受けてしまった人もいるのでは」とした上で、「詳細は10年の傾向も見ながら考えていく」とした。(10/7MEDIFAXより)