オンライン請求義務化、期限内実施に難色/自民・医療委
自民党の社会保障制度調査会・医療委員会は2月27日、2011年度からの原則義務化を目指すレセプトのオンライン請求について議論した。出席議員からは、厚生労働省が示している義務化の期限に対して反対意見が相次いだ。
医療委員会事務局長の加藤勝信衆院議員は委員会終了後、記者団に対し「オンライン化そのものの方向は是だが、現在のタイムスケジュールでやるのは乱暴過ぎる」と述べた。その上で「医師確保をしなければいけない中で、(オンライン化に)ついていけない医療機関があるのに、押し切っていくのは適切ではない」とし、オンライン化に対応できない過疎地域の医療機関の閉鎖で地域医療の崩壊が加速することを危惧した。具体的な改善策は今後の検討課題とした。
07年6月に閣議決定された「規制改革推進のための3か年計画」では、レセプトのオンライン請求義務化について現行以上の例外規定を設けないほか、義務化の期限以降はオンライン請求でなければ診療報酬が支払われないとしている。(3/2MEDIFAXより)