オンライン義務化撤回「大阪訴訟」第2次提訴/原告団
レセプトオンライン請求の義務化に抗議し、撤回を求める開業医有志による「大阪訴訟」の第2次提訴が、7月3日に行われた。「大阪訴訟」は、第1次として、4月23日に、大阪を中心とした近畿各府県の開業医244人が原告となり提訴している。3日の提訴行動には、原告団、弁護団や支援者約40人が大阪地方裁判所前に集合。地裁に第2次の原告団名簿を提出した。その後、集会を開き、河村弁護団長が報告した。
河村弁護士は、裁判の3つの争点(1)医療機関の事情を無視した義務化によって、患者国民に対する診療行為そのものが妨げられる(2)患者の健康情報などプライバシーが脅かされ、その保護の保障もない(3)国会の議決もない省令で、医師、患者の重大な権利制限を強いる義務化を決めることは許されない―に確信もち、全力で闘うと決意を述べた。また、「被告側の出した、訴状に対する『答弁書』では、裁判で請求している具体的事実関係は否認し、『この裁判を門前却下せよ』と言っている。具体的な反論は追って書面で提出するとしたままだ。今後、被告側から書面が提出され、裁判で根本的に問うことになろう。政治情勢がどのようになっていくか分からないが、我々は裁判で提起した3つの争点に確信を持ち、全力でたたかっていきたい」と述べた。