オンライン義務化、9割が反対/富田林医師会が調査
大阪府の富田林医師会はこのほど、全国郡市区医師会に行った「レセプトオンライン請求完全義務化」に関するアンケート調査結果をまとめた。また、この問題について国会議員に賛否を尋ねた調査も同時にまとめた。
郡市区医師会へのアンケート調査は、全国947医師会に送付し、51.6%の489医師会が回答した。義務化への考え方については、92.0%が反対、2.0%が賛成とした。義務化が実施された場合の地域医療への影響については、85.1%が「地域医療崩壊に拍車を掛ける」と回答、「影響はない」は5.5%だった。
義務化が憲法の下の平等に違反しているかとの問いには、49.5%が「違反」とし、「違反ではない」が14.3%だった。
自由意見では「義務化に対応できない医療機関が1割を超える」「制約医療が進み、患者には不都合」「IT産業への利益供与」といった意見に加え、「政権交代の実現で阻止する」などの声もあった。
国会議員に対する調査については、51人が賛否に対する回答を寄せ、「義務化撤廃」に対して、33人が賛成し、2人が「撤廃すべきではない」とした。残りのうち、15人はその他の意見があるとし、1人は回答を控えた。
撤廃に賛成とした議員33人のうち自民党が9人、民主党・共産党がそれぞれ7人だった。「撤廃すべきでない」の2人はいずれも自民党の衆院議員だった。(3/25MEDIFAXより)