オンライン未移行、主因は「費用対効果」/支払基金まとめ
レセプトオンライン請求が2009年度から義務化の対象となった病院のうち、オンライン請求への移行を予定しない病院の主な理由は「費用対効果に見合わない」であることが6月22日、社会保険診療報酬支払基金のまとめで分かった。
支払基金は同日の定例会見で、義務化が猶予されている病院の準備状況に関する「状況届」の17日現在の集計状況を明らかにした。レセプト電子化が未実施でレセ電導入の申し込み予定がない145病院が挙げた理由(複数回答)は「その他(レセプトコンピューターを買い替えるなど、76病院)」を除くと、「費用対効果に見合わない」が64病院で最多。「レセオンライン化に反対」20病院、「業者の対応が遅れており時間がかかる」19病院などが続いた。
オンライン回線敷設の申し込み予定がない96病院の理由でも、「その他(同、52病院)」以外では「費用対効果に見合わない」32病院、「業者の対応が遅れている」22病院、「レセオンライン化に反対」10病院の順。オンライン請求開始届の提出予定のない38病院でも、「その他(同、24病院)」以外は、「費用対効果に見合わない」11病院、「業者の対応が遅れている」5病院、「レセオンライン化に反対」2病院の順だった。(6/23MEDIFAXより)