オンライン化で診療所などに支援策を/諮問会議の民間議員も指摘
3月25日の経済財政諮問会議で民間議員は、「情報通信分野における成長戦略について」と題する資料を示した。情報通信技術(ICT)の市場規模は約100兆円(2006年度現在)で、経済成長に貢献しているほか、雇用誘発効果も高いと指摘。論点の1つとして、ICTの活用が遅れている分野への抜本的な普及策が必要として、11年度のレセプトオンライン請求の義務化問題を取り上げた。
具体的には「11年度までのレセプトオンライン化を確実に実施するため、診療所や薬局などへの支援策を講じるべき」と提案した。
民間議員らは同日の会議で「11年度の実施の計画は崩すことなく完遂してほしい。もちろん地域への配慮は必要だと思う」「レセプトオンライン化は支援措置がないと大変困難になる」「必要があれば支援すべき。レセプトオンライン化(の目標年次)を遅らせる理由はない」などと発言した。
資料では「社会保障カードの実験的導入などとの整合性を確保しつつ、『電子私書箱』構想の実現に向けた工程表を作成すべき」とも提言した。(3/26MEDIFAXより)