はしかの世界死亡者が大幅減/予防注射の普及活動で
世界保健機関(WHO) や米疾病対策センター(CDC) などは12月4日、はしかによる世界の死亡者が2000年の75万人から07年は19万7000人に、約74%も大幅に減少したと発表した。WHOなどが01年に始めた予防注射の世界的な普及活動が奏功したという。
はしかは麻疹ウイルスによる感染症で、発展途上国では子どもの主要な死因の1つ。世界で毎日約540人が死亡している。
CDCによると、WHO加盟各国ははしかの死亡者数を00年から10年までに90%減らす目標を設定、60カ国余りの600万人以上の子どもに対する予防注射を支援してきた。
その結果、07年までに約360万人が死を免れ、中東やアフリカでは死亡者数が1割近くに激減するなどほぼ目標を達成した。一方、東南アジアやインドでは半減にも届かず、地域的な格差があるという。【ワシントン12月4日共同】