がん対策に357億円、難病対策に2132億円/健康局予算案  PDF

がん対策に357億円、難病対策に2132億円/健康局予算案

 厚生労働省健康局の2012年度予算案は、11年度当初予算の2688億円から、681億円増の3369億円となった。がん対策には11年度当初予算額より14億円増の357億円、難病対策では37億円増の2132億円を計上した。

●小児がん拠点病院整備などへ4億円/10カ所ほどを予定
 がん対策では、小児がん対策の推進に「日本再生重点化措置」による特別枠も合わせて4億円を計上した。小児がん拠点病院の設置に向けて体制を整備する小児がん拠点病院機能強化事業をはじめ、小児がん緩和ケア研修事業や拠点病院のあり方調査事業などを新設し、小児がん患者の集約化を図る。拠点病院は10カ所ほどを予定している。

 働く世代に大腸がん検診、乳がん検診、子宮頸がん検診の無料クーポン券を送付するがん検診推進事業には105億円を計上した。がん登録の推進とがん医療に関する相談支援・情報提供体制の整備やがん研究の推進では予算を増額した。

●特定疾患治療研究事業に350億円
 難病対策では、特定疾患治療研究事業に350億円を計上。都道府県の超過負担縮減のため、11年度当初予算額(280億円)から大幅に増加した。

 新型インフルエンザなどの感染症対策は、9億円減の140億円となった。改定された新型インフルエンザ行動計画を踏まえて、国と都道府県などが連携して発生に備えた訓練や演習などを実施するための経費として300万円を計上している。(12/26MEDIFAXより)

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