【13年度予算案】難病対策に549億円、がん対策に235億円/健康局13年度予算案
厚生労働省健康局の2013年度予算案は、12年度予算の3362億円から7億円減の3355億円となった。難病対策では12年度予算額より90億円増の549億円、がん対策には40億円減の235億円を計上した。
難病対策では、医療費助成の対象となる特定疾患治療研究事業に440億円、「難病対策の推進のための患者データ登録整備事業」に新たに1億5000万円を計上する。制度上は国と地方の折半のはずが、実態として地方の超過負担が続く医療費助成で14年度までの超過負担解消を目指す。難病研究の推進に向けて、現在、患者データは診断医師が都道府県を経由して国へ登録しているが、都道府県によってばらつきがあるため、医師から直接国へ登録できるようにシステムを整備する。
がん対策では、12年6月に見直された「がん対策推進基本計画」を踏まえたがん対策を進める。がん診療連携拠点病院の機能を強める事業に力点を置く。20億円を計上し、医療水準を高めると同時に地域間の格差を是正するため、医療従事者に化学療法など必要な研修を実施したり、患者などへの相談支援や、地域の医療機関との連携などに充てる。予防・早期発見には92億円を計上し、がん検診の推進を図る。
予防接種の推進などの感染症対策は2億円減の132億円となった。新たに3種のワクチンが定期接種となることで、予防接種事故救済給付費として12億円を計上している。(1/30MEDIFAXより)