【13年度予算案】地域医療支援センター拡充に9.6億円／医政局13年度予算案

　厚生労働省医政局の2013年度予算案は12年度予算と比較して約182億円減の1443億2800万円となった。地域医療支援センターの整備拡充には９億6000万円を計上した。医師不足に悩む地域病院の医師確保とキャリア形成の取り組みを一体的に支援するため、都道府県が設置する「地域医療支援センター」を現在の20カ所から30カ所に拡充し、医師の地域偏在解消に向けた取り組みを推進する。

　新規に打ち出した「へき地・離島患者の輸送支援」には3400万円を計上。無医地区などと近隣の医療機関を巡回する患者輸送車や搬送艇の運行に必要な経費を財政支援する。輸送車は60カ所、搬送艇は18カ所を見込んでいる。ドクターヘリの運航体制も４カ所拡充する。44億8300万円を計上した。

　このほか、小児などの在宅医療提供体制の整備に１億6600万円、チーム医療の普及推進に１億5100万円、専門医に関する新たな仕組みの導入に向けたデータベース作成支援に5500万円を盛り込んでいる。（1/30MEDIFAXより）