【電子化】日本版EHR、安全な患者情報共有など検証/広島県東部
個人が自らの医療・健康情報を生涯にわたって電子的に管理・活用することを目指す総務省の「日本版EHR(Electronic Health Record)事業」として、医療と介護での連携の実証実験が2011年度、広島県東部で行われている。広島県厚生農業協同組合連合会(JA広島厚生連)尾道総合病院が地域中核病院となり、広島県尾道市、福山市、三原市の地域医師会・薬剤師会などの協力を得て実施。急性期病院から開業医・在宅・介護施設までの患者の情報共有について「安全かつ効率的な情報提供の仕組み」「重複検査・重複投薬の減少状況」などを検証する。
この実証実験では、尾道総合病院に紹介があった患者や、同病院が逆紹介した患者のうち、同意を得られた235人(2月29日時点)の患者の画像情報、電子カルテ、電子処方箋、検査データを、医療機関や介護施設、調剤薬局など約60施設で情報共有する。
12年3月の総務省の会合で、安全な情報共有や重複投薬の減少率などについて報告する予定。(3/1MEDIFAXより)