【認知症】認知症施策で「5か年計画」/厚労省、施策ごとの数値目標も  PDF

【認知症】認知症施策で「5か年計画」/厚労省、施策ごとの数値目標も

 厚生労働省は、2013−17年度の5年間に達成する数値目標などをまとめた「認知症施策推進5か年計画(通称=オレンジプラン)」を策定した。5年間で認知症の早期診断を担う医療機関を約500カ所整備することや、“身近型”の認知症疾患医療センターの機能の検証、状態に応じてサービスを適切に提供するための「認知症ケアパス」と「退院支援・地域連携クリティカルパス」を作成し15年度から3年間の介護保険計画第6期に反映させることなどを明記した。

 オレンジプランは▽標準的な認知症ケアパスの作成・普及▽早期診断・早期対応▽地域での生活を支える医療サービスの構築▽地域での生活を支える介護サービスの構築▽地域での日常生活・家族の支援の強化―などが柱。施策ごとに達成する時期や、養成人数などを明記している。

 診療所を新たな担い手として想定している“身近型”の認知症疾患医療センターについては、認知症サポート医の活動状況なども含めた調査を実施した上で、早期診断・早期支援や危機回避支援などの機能について13年度までに検証するとした。認知症高齢者の家族支援などを行う「認知症初期集中支援チーム」の制度化を15年度以降に検討するため、全国でモデル事業を実施していく計画も示した。

 認知症対応力向上研修の受講者数も増やす。17年度末までに、一般病院勤務の医療従事者で累計8万7000人、かかりつけ医では累計5万人を目指す。認知症サポート医養成研修の受講者も累計4000人まで増やす。(9/5MEDIFAXより)

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