【診療報酬】DPC基礎係数、各病院に内示/?群は1.0840、?群は1.0422  PDF

【診療報酬】DPC基礎係数、各病院に内示/?群は1.0840、?群は1.0422

 厚生労働省は3月5日、2012年度診療報酬改定を官報告示する。留意事項通知と施設基準通知も公表する予定だ。一方、DPC/PDPSの見直しに関しては、医療機関群別に設定する基礎係数などを最終決定する3月中旬に告示する予定。厚労省保険局医療課は、各医療機関に対し2月27日付で基礎係数などを内示(事務連絡)した。内示を受けた医療機関関係者に対する取材によると、12年度改定で新設する基礎係数は▽?群(大学病院本院・80病院)=1.1565▽?群(大学病院本院に準じた診療密度と一定の機能を持つ病院群)=1.0840▽?群(?・?群以外の約1300病院)=1.0422。

 厚労省保険局医療課の迫井正深企画官は、取材に対して「まだ内示の段階であり、最終決定されたものではない」と述べ、?群の病院数についても「中医協総会に報告したように80病院程度になる見通し。告示で各群の病院名を公表する」とした。

 12年度のDPC改定は、病院ごとの過去の報酬水準を「調整係数」によって維持してきた制度から、病院群別の平均水準(基礎係数)と病院ごとの診療実績(機能評価係数?)による評価に見直す第一歩となる。

 迫井企画官は、基礎係数の「?群」について「今回の定義は(診療密度・医師研修・高度な診療技術・重症患者に対する診療の)実績要件について、大学病院並みに満たしていることを前提に設計した。診療単価が高い病院の全てが?群に入っているとは限らない」と説明。「医療の世界は多様。今回の改定では3つのクライテリアを作ったがそれが全てではない」とも述べ、今回の設計は18年度改定での「最終形」に向けて基本レールを引いたものであるとの認識を示した。(3/5MEDIFAXより)

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