【規制改革】医療・農業分野で６月提言／政府の規制改革 会議が初会合

　政府は１月24日午前、規制改革会議の初会合を首相官邸で開き、安倍晋三首相が経済成長につながる規制緩和策について諮問した。環境や農業、エネルギー、医療分野などを中心に議論する見通しで、次回会議で具体的な重点テーマを決める。

　初会合では、議長に岡素之・住友商事相談役、議長代理に大田弘子・政策研究大学院大教授をそれぞれ選出。月１回程度開催し、６月をめどに提言の第１弾をまとめることも申し合わせた。

　首相は席上、「規制改革は安倍政権の一丁目一番地。成長戦略の一丁目一番地でもある」と強調。終了後に記者会見した岡氏は「政権の重要課題である成長戦略に対応した抜本的な規制改革に取り組みたい」との意気込みを示すとともに、改革実現へ政治のリーダーシップを求めた。

　会議の運営に当たり、テーマごとにワーキンググループを設けることを検討。成長戦略をまとめる産業競争力会議（議長＝安倍首相）との合同会議の開催も視野に入れている。

　規制改革会議は、民主党政権下の2010年３月に廃止されたが、安倍内閣で復活させた。（1/28MEDIFAXより）

　▽安念潤司（中央大法科大学院教授）▽浦野光人（ニチレイ代表取締役会長）▽大崎貞和（野村総合研究所主席研究員）▽大田弘子（政策研究大学院大教授）▽岡素之（住友商事相談役）▽翁百合（日本総合研究所理事）▽金丸恭文（フューチャーアーキテクト代表取締役会長兼社長）▽佐久間総一郎（新日鐵住金常務取締役）▽佐々木かをり（イー・ウーマン代表取締役社長）▽滝久雄（ぐるなび代表取締役会長）▽鶴光太郎（慶応義塾大大学院商学研究科教授）▽長谷川幸洋（東京新聞・中日新聞論説副主幹）▽林いづみ（永代総合法律事務所弁護士）▽松村敏弘（東京大社会科学研究所教授）▽森下竜一（アンジェスＭＧ取締役、大阪大大学院医学
系研究科教授）