【被ばく】20ミリシーベルト被ばくは許容範囲/IAEA除染チーム報告  PDF

【被ばく】20ミリシーベルト被ばくは許容範囲/IAEA除染チーム報告

 環境省は1月24日、東京電力福島第1原発事故に伴う除染に関し、「除染を実施している状況では、年間1−20ミリシーベルトの範囲内の被ばくは許容でき、国際的な基準に沿っている」などとする国際原子力機関(IAEA)専門家チームの最終報告書を公表した。

 IAEAは原発など原子力の平和利用を推進する国連の関連機関。2013年10月の来日時に提出した中間報告書と同様、日本政府の活動をおおむね肯定する内容となった。

 最終報告は「環境回復活動は良好に進捗している」と事故後の取り組みを評価。福島県内の住民らを対象に、個人の被ばく線量の把握を強化する方針についても「被ばく低減効果の確認に有益」とした。

 一方、政府が掲げる年間追加被ばく線量1ミリシーベルトという長期目標については「除染活動だけで短期間に達成できるものではないことを、政府がもっと説明すべきだ」と促した。

 専門家チームは13年10月、環境省や福島県の担当者らと意見交換したほか、除染現場などを視察した。(1/29MEDIFAXより)

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