【自治体病院】「開業規制」「科別医師数規制」を提案/自治体病院全国大会
全国自治体病院開設者協議会や全国自治体病院協議会、全国知事会など10団体は11月27日、東京都内で開催した自治体病院全国大会2012で、連名で要望書を取りまとめた。医師確保対策では、開業規制や診療科別の医師数規制について導入を検討するよう提案した。要望は全16項目で、関係省庁などに提出する。
要望書は、医師の適正配置の仕組みがないことが地域偏在や診療科偏在による医師不足の一因であると指摘。各都道府県に設置されている地域医療対策協議会を活用して2次医療圏単位で必要な医師数を算出し、需給調整を行える仕組みが必要と提言した。さらに、専門医師数の制限や医師不足地域への一定期間の勤務義務付けなどの対策も講じるよう求めた。地域医療支援センター設置への支援なども盛り込んだ。
診療報酬関連では、地域医療支援病院の承認要件緩和などを提案。次期診療報酬改定に当たっては自治体病院が担っている診療機能を評価し、診療報酬を大幅に引き上げるよう要望した。医療技術を適正に評価し、医療機関の機能的コストなどを反映した診療報酬体系にすることを求めた。
医療基本法の早急な制定や医療機関の控除対象外消費税の抜本的改善、東日本大震災復興への対応なども盛り込んだ。(11/28MEDIFAXより)