【自民】政府の成長戦略、性急な取り組みに「待った」/自民・厚労部会
自民党の厚生労働部会は3月17日、厚労分野に関する成長戦略関係の議論の動向について政府側から説明を受けた。出席議員からは改革の効果や議論の進め方などに注文が出るなど、性急な取り組みに「待った」をかける意見があった。
同党「社会保障制度に関する特命委員会」で委員長を務める野田毅衆院議員は産業競争力会議や規制改革会議で議論するテーマに触れ、「(関係者は)一生懸命、絵を描いている印象。頭の中だけで(議論が)走っているのではないか」と苦言を呈し、現場のニーズを重視した議論が行われているか疑問視した。元厚生労働相の尾辻秀久参院議員は産業競争力会議が「患者ニーズの充足、競争力強化などのための保険制度改革」として指摘した「選定療養の対象拡充を含めた見直しを行う仕組みの構築」「費用対効果の低い医療技術が継続的に保険外併用可能となる仕組みの検討」など9項目のテーマを挙げ、「改革というより、見直し程度のものが並んでいる」と言及。一方で「われわれには『見直し』程度だと説明しつつ、実際は『改革』として大きな事をしようと考えているのではないか」と述べ、厚労関係議員の中に強い不信感があると訴えた。(3/18MEDIFAXより)