【自殺問題】自殺者数、15年ぶり3万人下回る/内閣府2012年集計  PDF

【自殺問題】自殺者数、15年ぶり3万人下回る/内閣府2012年集計

 内閣府によると、2012年の自殺者数は2万7766人となり、15年ぶりに3万人を下回った。前年に比べて2885人の減少。内閣府で自殺対策を担当している森雅子特命担当相が1月17日に発表した。

 森担当相は、09年に麻生内閣が創設した自殺対策基金による中長期的、地域的な取り組みが効果を挙げたとみている。一方、新たな課題として若年層の自殺が増加していることや東日本大震災関連の自殺者が出ていることにも言及し、関係省庁や地方公共団体と連携しながら引き続き対策を講じていく必要性を強調した。

 内閣府調査によると、日本の自殺者数は1998年から11年まで14年連続で3万人を上回り深刻な状況が続いていた。政府は自殺対策基金としてすでに137億円を投じ、12年度補正予算案でも30.2億円を計上している。これまでにも自殺者数が多い地域で自殺防止を看板で呼び掛けたり相談体制を強化したりするなど、地域の実情に合った対策を講じていた。(1/18MEDIFAXより)

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