【緩和ケア】緩和ケア推進検討会が初会合/厚労省
厚生労働省は4月25日、緩和ケア推進検討会の初会合を開き、がん患者への緩和ケアをさらに進める具体策の議論を開始した。がん対策推進基本計画の変更案に盛り込まれた施策や個別目標の実現に向け、より具体的な施策を提言する。厚労省は、必要に応じて提言内容を2013年度予算案の概算要求に反映させる方針。座長にはJR東京総合病院名誉院長の花岡一雄氏を選出した。
厚労省は同検討会の論点案として▽緩和ケアの診療体制▽緩和ケアの診療の質▽緩和ケアに関する教育体制―の3項目を示した。
診療体制については、緩和ケアチーム・緩和ケア外来・緩和ケア病棟における各職種の適正配置、入院医療機関と退院後の在宅医療を担う診療所との連携体制などを議論する。診療の質については、がん性疼痛のスクリーニングの時期や方法、苦痛を和らげるための迅速で適正な薬剤使用などを検討する。教育体制の議論では、緩和ケア教育が必要な職種や研修内容などを取り上げる。
同検討会は次回以降、厚労省の示した論点案を基に重点的なテーマを整理して議論を進める。(4/26MEDIFAXより)