【総選挙】現職の厚労政務三役、3人全員が落選/総選挙
12月16日に投開票された第46回衆院総選挙は、自民党が単独で半数を大きく超える294議席(小選挙区237、比例代表57)を獲得して圧勝し、約3年3カ月ぶりの政権奪還を決めた。一方、民主党は議席を選挙前の230から大きく減らして57に。厚生労働省の三井辨雄厚労相、西村智奈美厚労副大臣、糸川正晃厚労政務官の現職政務三役もそれぞれ落選した。今選挙で当選・再選した医師候補は計15人だった。
自民党は鴨下一郎元環境相や加藤勝信党総裁特別補佐ら厚労関係議員が危なげなく再選されたほか、丹羽雄哉元厚生相、鈴木俊一元環境相ら元職の重鎮も多くが国政復帰を決めた。医師の新人では、愛知県医師連盟の組織内候補として出馬した今枝宗一郎氏が愛知14区で当選。官僚出身では元厚労省課長補佐の豊田真由子氏が初当選した。
民主党は政権批判の逆風を受けて惨敗した。長妻昭元厚労相(東京7区)、山井和則元厚労政務官(京都6区)を除き、厚労政務三役経験者が次々と議席を失った。三井厚労相は北海道2区で敗れ、厚労省が発足してから初めて現職が敗れる結果に。厚労相を歴任した細川律夫(埼玉3区)、小宮山洋子(東京6区)の両氏も有権者の支持を得られなかった。元厚労副大臣の藤村修官房長官、元厚労政務官の岡本充功、藤田一枝両氏も敗れた。
●医師候補の当選者、自民が最多8人/民主はゼロ
集計によると、医師免許を持つ候補の当選は15人だった。自民党は前職の鴨下氏、元職の冨岡勉氏(長崎1区)に加え、新人6人が当選。日本維新の会は伊東信久氏が大阪11区で初当選したのをはじめ、比例代表(復活当選も含む)も3人が議席を手にして計4人が国政進出を決めた。日本未来の党の阿部知子氏(神奈川12区)は比例で復活当選した。
一方、民主党は岡本氏をはじめ石森久嗣(栃木1区)と仁木博文(徳島3区)、吉田統彦(愛知1区)の各氏も落選し、衆院で医師議員はいなくなった。(12/18MEDIFAXより)