【精神病床】「精神型老健」、創設は適切ではない/厚労省 老健局
厚生労働省老健局は5月16日の「精神科医療の機能分化と質の向上等に関する検討会」で、日本精神科病院協会が将来ビジョンとして検討している「介護精神型老人保健施設」(仮称)について「創設は適切ではない」との見解を示した。
精神型老健は精神疾患や精神障害の患者で介護も必要な高齢者のための介護施設で、精神科病院の一部を介護保険施設に転換することを想定している。過去の同検討会でも、精神科病院の長期入院患者のうち要介護度の高い高齢者の受け入れ先として創設すべきとの提案が出ていた。
老健局は「個々の患者の状況に合わせて、介護保険施設などでの受け入れが円滑に進むような取り組みを行うことがより適切」とし、「さまざまな施策などを通じ、地域で暮らすことを可能にするとともに、介護と医療とが連携して、このような高齢者を支援する体制を確保することが重要と考えている」とした。(5/18MEDIFAXより)