【精神】長期入院精神障害者の地域移行、新たな議論開始/厚労省・検討会  PDF

【精神】長期入院精神障害者の地域移行、新たな議論開始/厚労省・検討会

 厚生労働省の「精神障害者に対する医療の提供を確保するための指針等に関する検討会」は3月28日、名称を「長期入院精神障害者の地域移行に向けた具体的方策に係る検討会」に変更し、新たな議論を開始した。長期に入院する精神障害者の地域移行に向けた具体的方策について、6月にも取りまとめを行う。

 同検討会は2013年12月、「良質かつ適切な精神障害者に対する医療の提供を確保するための指針」案をまとめた。厚労省は3月7日、指針として告示した。同指針に「地域の受け皿づくりの在り方や病床を転換することの可否を含む具体的な方策の在り方について精神障害者の意向を踏まえつつ、さまざまな関係者で検討する」との文言が盛り込まれたことを踏まえ、同検討会を名称変更し、新たな形で議論を再開した。構成員に変更はない。

 厚労省は今後の議論に向けて、長期入院患者の実態や地域の受け皿としての既存施設の種類やサービス量について具体的な検討を求めたほか、長期入院患者などを対象に行っている地域移行に向けた意向調査の結果を踏まえて議論する方向性も示した。これまでも議論されてきた「病床転換」の可否の方向性についても検討するとした。(3/31MEDIFAXより)

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