【社保審】臨床研究中核病院、医療法に規定へ/医療部会おおむね了承
厚生労働省が2014年の通常国会への提出を目指している医療法等一括改正案に盛り込む事項を検討している社会保障審議会・医療部会は11月22日、医薬品や医療機器などの研究開発を推進する病院を「臨床研究中核病院(仮称)」として医療法で規定する方向性をおおむね了承した。質の高い臨床研究を実施するための一定の基準を満たした病院を、厚生労働大臣が社会保障審議会の意見を聞いた上で承認する枠組み。多施設共同研究を実施する場合の中核としての役割や、他の医療機関の臨床研究を支援する役割も求める。
厚労省は現在、日本発の革新的な医薬品・医療機器を創出する目的でICH−GCPに準拠した国際水準の臨床研究や医師主導治験で中心的な役割を担う10病院を「臨床研究中核病院」として支援している。医政局研究開発振興課治験推進室の河野典厚室長は「現在の臨床研修中核病院は目指すところに向けて道半ば」と述べ、支援は継続するとの方針を示した。新たに医療法で位置付ける臨床研修中核病院の要件については、今後検討する予定と説明した。(11/25MEDIFAXより)