【社会保障】立法府不在の一体改革に異論/国会版国民会議  PDF

【社会保障】立法府不在の一体改革に異論/国会版国民会議

 社会保障制度改革に関する超党派議員連盟「国会版社会保障制度改革国民会議」は5月8日、大型連休前に取りまとめた中間論点整理や今後の方針をめぐって意見を交わした。世話人を務める河野太郎議員(自民)は「政府の社会保障制度改革国民会議が、当初の抜本改正論議からややずれている感じがする。政府の国民会議に、一度われわれを呼び、話を聞いてほしいとお願いしている。国会版国民会議側からも丁寧に情報発信していきたい」と述べた。

 また、出席者からは、自公民3党による「社会保障制度改革に関する実務者協議」が開かれず、立法府での合意形成が図れないまま政府の国民会議で制度の細部を議論している状況に疑問を投げ掛ける意見が相次いだ。「(国会版国民会議で)立法府での合意形成を図ることにチャレンジしてほしい」という声や、国会版国民会議が掲げる「改革の3原則」(分かりやすく簡素な制度、持続可能な制度、税や保険料などの一体的な議論)にこだわり、「立法府が行政府をチェックすべきだ」といった声が上がった。

 今枝宗一郎議員(自民)は「中福祉・中負担は無理ではないか。低福祉・中負担なのか、中福祉・高負担なのか。そういった話が目安になるのではないか」と指摘した。(5/9MEDIFAXより)

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