【看護師】看護師日雇い派遣、１０月から原則禁止へ／介護で継続求める声も

　１０月に施行される改正労働者派遣法によって、介護事業所で認められている看護師の日雇い派遣（３０日以下の短期労働者派遣）が原則禁止となる見通しだ。厚生労働省は、例外的に日雇い派遣を認める範囲を政省令で定める検討をしているが、「看護師」は俎上に載っていない。一部の介護団体は、看護師の確保がより困難になるとして、看護師の日雇い派遣継続を求めている。

　医師や看護師など医療関連業務の派遣は現在も原則禁止されているが、例外として、看護師の派遣では▽紹介予定派遣▽病院・診療所以外の施設（介護事業所など）への派遣▽産前産後・育児・介護休業中の欠員補充―などの場合が認められている。介護労働安定センターが実施した２０１０年度介護労働実態調査によると、２２.９％の介護老人福祉施設（特養）が派遣労働者を受け入れており、特養への派遣労働者のうち看護師は３４.６％を占める。このほか通所介護（デイサービス）や有料老人ホームなどの特定施設入居者生活介護、訪問入浴介護などで看護師の派遣を利用している。（６/８MEDIFAXより）