【生活保護】「登録」から「確認」に修正へ/大阪市の医療扶助適正化策
大阪市西成区は、生活保護の受給者が診療科ごとに受診する医療機関を1カ所登録する新たな制度について「登録」から「確認」に修正する方針を固めた。1診療科1医療機関としていた受診先も医師の医学的判断で複数医療機関を受診できるようにする。8月から運用を開始する予定で、「最終決定に向けて協議を詰めている。できるだけ早く要綱案をまとめたい」としている。
現状では、受給者の通院先は区が受給者の希望を確認し、医療機関に医療要否意見書を送付。医療が必要と判断されれば区が医療券を交付している。修正前の要綱では、区が受給者の希望を確認した際に医療機関を「医療機関等登録証」に記載。1診療科1医療機関とし、受診医療機関をより明確化させるとしていた。
登録という文言が「フリーアクセスの阻害につながる」などの指摘があったため、「医療機関等登録証」を「通院医療機関等確認証」に改める見通し。西成区は新制度について「現行制度の中で受診医療機関をより明確化させるもの」としている。(6/20MEDIFAXより)