【特区】国際特区で医学部新設を検討/黒岩知事がグランドデザイン
神奈川県の黒岩祐治知事は5月29日、国際戦略総合特区(国際特区)を活用し医学部を新設する構想を盛り込んだ「神奈川県医療のグランドデザイン」を公表した。今後約10年先を見据えて、神奈川県の医療が抱えている課題を解決するための方向性をまとめた。
会見した黒岩知事は、国際特区で医学部を新設する狙いについて「医学教育の質を変え、国際的な人材を育てるように医学部の在り方を考える。医学界のニーズがあることを十分把握している」と述べ、こうした実験的な取り組みについて国の理解を求めていく考えを示した。
国際特区では、経済成長のエンジンとなる産業・機能の集積拠点づくりを目指す。全国展開に踏み切れないライフイノベーション分野の規制をめぐり特例などを実施する。法人税の軽減などにより、国際競争力のある産業・機能を呼び込む。関係省庁の予算を重点的に活用する財政支援策なども講じる。(5/30MEDIFAXより)