【有床診】有床診スプリンクラーなど防災推進120億円/厚労省、補正で要求へ
厚生労働省は、医療施設の防災対策として有床診療所へのスプリンクラー設置や災害拠点病院の耐震化の推進に2013年度補正予算で120億円程度を要求する方針だ。12月9日、自民党の厚生労働部会と社会保障制度に関する特命委員会が合同で開いた会議に「金額は精査中」とした上で要求規模を示した。医療施設の防災対策について先週の段階では、社会福祉施設の防災強化の支援などと合わせた大枠で300億円程度を計上する方向で調整中だった。社会福祉施設の耐震化など防災対策には210億円程度を要求する考えも示した。
このほか医療・介護関係では▽小規模の特別養護老人ホームなど地域密着型の介護基盤整備や24時間型の定期巡回・随時対応サービスを円滑に実施するための費用補助で290億円▽新型インフルエンザの発生に備えて有効期限切れのワクチン買い替えなどの費用として60億円▽介護保険の審査支払システムの改修などで50億円▽子宮頸がんと乳がん検診の受診率向上の推進として未受診者への費用助成などで40億円▽70−74歳の患者負担を1割から2割へ戻す際の審査支払期間などのシステム改修などの費用として30億円▽レセプト情報などを活用して保健指導や受診勧奨などを行う「データヘルス計画」の支援で30億円▽主に先天性風疹症候群の予防として妊娠を希望する女性のうち予防接種が必要か抽出する抗体検査の費用補助などに10億円▽在外被爆者に国内と同水準の医療費を支給するための医療費助成として10億円―など。(12/10MEDIFAXより)